uco Earp notes

ワイノナ・アープ Podcast「Tales of the Black Badge」キャストインタビュー拙訳 blog for Earpers and LGBTQ+ people

ClexaCon 2018 WayHaughtパネル

ClexaCon2018 パネルメモの追記分です。
聞きとれないところもありつつ、随所割愛しつつ、流れは割とそのままです。

パネルの動画はこちら 

 

モデレーター「シーズン2では色々ありました。生き残ったし(死ななくてほんとに良かった!!)どんなことがあってもお互いのもとに戻っていきました。なんでだと思いますか?」

D: 番組もう見たでしょ?笑

K:ソウルメイトだからよ。ソウルメイトってそういうものでしょう。

 

モデレーター「『ワイノナ・アープ』はよく『バフィ』(バフィ・ザ・ヴァンパイア・スレイヤー、サラ・ミシェル・ゲラー主演の大人気シリーズ)と比較されますね。2人はファンだった?ワイノナがパラレルワールドに飛ばされたエピソードがあったけど、バフィでも有名なエピソードがありました。ウェイバリーとニコールとして全く違うルートで改めて恋に落ちるのを演じるのはどんな感じだった?」
(2人ともバフィを見たのは数話のみ。)

D:ピクルスのシーンはその台本で最初に撮った・・(と撮影順序を説明するドム)

K:順不同で撮ってる。

D:そういうこと。2人の関係とそこまでの背景をよく考えて、一晩まとめなきゃいけなかった。あのシーンは2人の絆を改めて、まったく違う角度から描いていて、とても特別。

 

モデレーター「今や2人とも『ワイノナ・アープ』がLGBTQコミュニティにとっていかに大事かよくご存じですね。責任重大な役。2人にとってこの責任は何を意味しますか?」

K:まず、役者としての成果を必ずしも見られるわけじゃない。役者をやっているのは社会に影響を与えたいから。実際にファンと対面して感謝されたり、感想を聞いたりすることはとても光栄なこと。圧倒的にポジティブでありがたい。単に1つの役を演じてるだけじゃなくて大きなパズルのピースの一部のように感じてる。1年で2倍の規模になったでしょ。このポジティブな変化の波に関われて光栄。

D:子供の頃から社会を変えることをしたかったからこれを待ってた!という感じ。ドミニクとキャットってだけじゃなくて、コミュニティのレプリゼンテーションに関われてすっごく嬉しい。

 

モデレーター「WayHaughtのファンベースは本っ当に熱心。ファンアートから動画からTシャツまで、たっくさんのアートがあるし、私なんてOfficer HaughtiPhoneケースまで持ってた、壊れちゃったけど持ってる。いいデザインだったから残念…ということで、2人はファンアートを見たりする?」

D&K:もちろん!

K:全部見てる。みんながニコールを描いてくれると、私が体現している役のスピリットをファンとシェアしている気持ち。

 

モデレーター「さて、ロジータとのキスについて話しましょうかね。ウェイバリーとしてどんな気持ちだったのかしら?」

D:ウェイバリーはまだ20歳そこそこでしょ?悪いけど、若い頃は間違いもしてしまうし、失敗を乗り越えて成長するものだから。やらないとわからないこともある。まぁ、もちろん、反応は怖かったけどね?

K:『反応がこわいー…』ってメールきたの覚えてるわよ。笑

D:笑。あの瞬間の心情を正確に真摯に伝えられたと思うし、あのキスをした時は、ウェイバリーも色々抱えていた。あれで2人の関係が壊れるとは思っていなくて、反応を聞くまで大したことじゃないと思っていたくらい。エミリーがあの展開を入れてくれて良かった。だって恋愛関係にはあんなことも起こりうるでしょ。レプリゼンテーションはポジティブなことだけじゃなくて、ネガティブなことも、リアルさが必要。

 

モデレーター「LGBTキャラの歴史では様々な悲劇もあるし、『ワイノナ』でもジェットコースターのような展開はお手の物、だけど『ワイノナ』では何も心配いらないわよね?質問です。キャット!」

K:どうぞ

D:(横から)妻がいたですって!

モデレーター「・・余談だけど、今朝、クレクサコンに参加しているカップルの結婚式の司祭を務めたの。彼女たちは24年連れ添っているオーストラリア出身のカップルでした。おめでとう!!さて、質問に戻ります。今シーズンはHaught捜査官の新たな側面をたくさん見られましたね。新しい髪型、ユニフォームなどなど。今シーズンのニコールにまつわるお気に入りは?」

K:ただそのキャラを演じてるだけじゃ物足りなくもなるし、何よりLGBTQコミュニティでの存在感もあるから、違う人間的な面を見せたかった。今までニコールのこと何も知らなかったから色々設定を勝手に作っていたの。シーズン3では人柄をよりよく知ることができた。私が考えていた設定のほとんどは不正解だったんだけど。笑 キャラを掘り下げるのは楽しい。

 

事前に受け付けたファンからの質問

「個人的に、番組で今までで一番驚いた事はなんですか?」

K:これは世間知らずな答えではあるけど、いかにLGBTQレプリゼンテーションが不足してるか知ったことかな。年配のファンから『若い頃にこんな番組がほしかった』とか聞いたり、今の若い子はソーシャルメディアYouTubeなどでコミュニティにアクセスできることが増えてるけど、それがない時代に大人になった世代のことを知ると本当に辛かっただろうと…(泣いてる) そんな辛い思いをしなきゃならなかったこと自体に腹が立つ。だから今ここにいてクレクサコンに参加できていることは嬉しいし、若い頃にこれがなかった人たちには申し訳ない思い。

D:私にとっては去年のクレクサコンでWayHaughtがコミュニティに与えてるインパクトを知ったこと。私はすごく恵まれた環境で育った。ゲイ(男女)も周りにたくさんいたし、インクルーシブ(包括的)な環境で、正しい知識を教えてくれる人たちに囲まれてた。だから番組を通してレプリゼンテーションの欠如を知った。特に北米ではそう。

 

モデレーター「ウェイバリーとニコールが休暇で旅行するとしたらどこだと思いますか?世界のどこでもいいです。ウェイバリーも境界線を超えられたわけだし、パーガトリーから息抜きも必要ですよね。笑」

冒険したい。暖かいところ。ハイキングとかアウトドア。ブラジルとか南米とか。

 

モデレーター「最近、各国を飛び回っていますが、一番印象に残っている国はどこですか?」

K:(ドムに)さあどうぞ

D:インドを親友のヴァルン(ジェレミー役)と回ってた時に、ムンバイでLGBTQのイベントを発見したときのこと。長時間かけてイベント会場にたどり着いたんだけど。私たちはみんなLGBTQ コミュニティのために必死に闘ってるじゃない?でもね、彼らの闘いはもっと大変。インドでゲイでいることは本当に大変なのよ。そんな中でこのイベントは開催されてて、ショーは最高だったし、とってもマジカルなイベントを体験してた。そんな時、前にいた人が振り返ったの。

『OHMYGOD』(訳注:24:50をご覧ください)

『ハ~イ!』(とびきりのドムスマイル)

『本人?!』(訳注:囁きすぎて聞き取れないので推測です)

まるでこの世で最高にクールな存在みたいな!笑 彼女は超舞い上がっていたけど、私も超楽しくて舞い上がってたわけ!すごく楽しんでたんだけど、結局、その場に8人くらいEarperがいたの、すごいことよ。その1人はレズビアンでTV界で働いている人。彼女はゲイ要素はともかく女性が主役の番組を作ろうと奮闘してるって聞いて、すごく刺激をもらった。って、私、喋りすぎ。とにかく、刺激をもらった。世界各地では私たちが思いもしないような問題とも闘ってたりするわけで。

『ワイノナ・アープ』でゲイキャラクターを演じているインド系カナダ人のヴァルンがその場にいることで、泣き出したの。その涙の意味は私には測り知れない。ヴァルンはとても理解がある人で、自分のインド系のルーツを理解して、受け止めて(embracing)いる。彼女の話を聞いたことで、彼にとっての役割の理解が深まったの。ゲイキャラクターをPoCのヴァルンが演じることがインドでのレプリゼンテーションにおいてとてもポジティブに映ると知り、気持ちを新たにしたと思う。それを目撃できて嬉しかった。

 

モデレーター「それぞれ、ニコールとウェイバリーのどこに一番共感しますか?」

K:整理整頓好きなニコールのA型的なところ…をよくきっちりしすぎってからかわれるけどやばくなった時にみんな誰を頼ると思う?私よ?

D:ウェイバリーの成長を通して私も変わって大人になったところ、とも言えるけど、周りの人にしあわせになってほしいと願っているところ。

 

会場のファンの質問

「ワイノナは私や多くのファンの人生を変え、2人にも救われました。これまで生きることについて、何か影響されたことがあれば教えてください」

D:正直に言うわね。あんまりTVを見ずに育ったの。

質問者:本でもいいです。何かしらのアートでも。

K:私はエレン・デジェネレス。落ち込んだ時にはエレンをビンジウォッチ。メリル・ストリープも。オプラもよく母と見てた。もちろんビッグネームで月並みかもしれないけど、だからといって私にとっての大切さは変わらない。彼女たちのように活躍している女性の存在には影響を受けてきた。

 

「キスシーンなどフィジカルなシーンの重要性について以前話していましたが」という趣旨の質問が聞き取れないので答えだけ。

K:完璧にしたいと言う気持ちは常にある。WayHaughtのシーズン3は、2よりももっと心地よい関係で落ち着いていると思う。これからは障害を乗り越えた後の肩の力が抜けた段階に入っていく感じ。時々自分の緊張なのかニコールが緊張してるのかわからなくなるけど、シーンを完璧に見せたいという意識は常にある。だから緊張感は私にとって必要な要素。

 

「番組に勇気をもらったので母にカムアウトできました。(おめでとう!)キャットへの質問です。公式に(officially)レズビアン・アイコンとなった気持ちを聞かせてください。」

K:最高。素晴らしいじゃない?こんなに支持されてるのに受け止めずにいられない。ドムや私へのネガティブなコメントよりポジティブなものが圧倒的。私たちも人間だから落ち込んだり悲しんだり疲れてたりする日もあるけど、そんな時はみんなのコメントに励まされるし、大事な存在。感謝の気持ちでいっぱい。

モデレーター:経験から言って、この人たちはあなたたちの今後のキャリアもずっと追いかけるわよ。

 

「ニコールとウェイバリーのテーマソングは何だと思いますか?」

D:あのね、なんでもいいって言われるとあたま真っ白になるから!笑

K:Girl On Fire byアリシア・キーズ、ってのは私の好みだけど、ニコールはもっと古風だと思う。

D:Survivor byデスティニーズ・チャイルド

 

「キャットへの質問です。ニコールのオーディションを受けた時、人の人生を変えたりするほどの、ここまで大きな存在になると思いましたか?」

K:いやまったく(即答)。仕事があることが嬉しかった。役者につきものだけど。警官役だからやっとアクションもできるってことに期待していた。

 

「2人への質問ではないんですが、ヴァルンについて教えてください。S3でジェレミーに彼氏ができるか知りたいです。」

モデレーター:ネタバレになる質問には答えられないってば!笑

質問者:トランスジェンダーの彼氏ができるってうわさを聞いたので…

D&K:(お口チャック)

モデレーター:番組を見てね!

K:シーズン3のジェレミーの展開はかなりいいから期待してて。

 

「これだけ多くのハッシュタグなんかがあって、多くのサポートがあることにどう感じますか?」

D:何より人々を結びつけていることが嬉しい。

モデレーター:みんな、WayHaughtのファンダムが、クィアなファンダムがどれほどパワフルか知ってる?

K:その通り。私たちの番組はソーシャルメディアのおかげで存続してる。あなたたちのおかげで。アリソン(アリソン・ベイカーさん、予告編作ったりBTSの画像や動画編集したりしてたIDWにいた人)曰く、去年の"#WynonnaEarp"で10億ものユニークユーザーインタラクションがあったそう。つまりファンを増やしたり番組の存続にソーシャルメディアをもっと活用していっているから、みんなのサポートに感謝しきれない。

 

「お互いとヴァルン以外で一番好きな出演者は誰ですか?」

D&K:…メル。ティムもね?みんな好き。メルを選ぶ理由としては彼女は自発的で超面白い人だから。

 

「ありのままの自分でいる2人が見せてくれるすべてが大切な贈り物のように感じていますが、今後も2人が安心でき、私たちが応援し続けていくためにできることはありますか?」

D:私はポジティブな影響を広げるためのStart The Waveプロジェクトをやっているのでそのミッションに参加してくれたら嬉しい。

 

「カナダから来ました。カナダからたくさんのクィアコンテンツが発信されていますが、そのゲイのビッグウェーブに乗っているのをどう感じていますか?」

D:ワクワクする

K:たくさんのキャストがいるじゃない?ほかのプロジェクトでも共演してるのね。みんなカナダ人だから。小さなコミュニティで。私はカナダ人として本当に誇りに思う。カナダも完璧じゃないけれど、とても運がいいと思っている。

D:私はカナダ人でもある。番組のために最初に5ヵ月カナダに住んでみて、最高の体験だった。番組のチームは歓迎してくれるし、トロントの街も素敵だし。

 

<ここでMini Waveさんのチアダンス披露>

K:(ニコールの例のセリフ)わーお

 

モデレーター:最高のパネルになったわ!みんな本当にありがとう!

 

サミラ・ワイリーの米LGBT団体GLAADでの受賞スピーチ

FBで見かけたサミラ・ワイリーのLGBT団体GLAADでの受賞スピーチ抜粋動画(プッセイ/OITNB、モイラ/ハンドメイズ・テイル/侍女の物語

サミラ「(これらの役を演じることについて)一番誇らしいのは『あなたのおかげでカムアウトできた』と通りすがりの人に言われること。それがLGBTQ可視化によって肌で感じられて即効性のあるパワーです。私たちは『自分は独りじゃない』クィアユース一人ひとりが知っている世界を築かねばなりません。そのためにも、この場でお伝えします。あなたは愛されています。あなたを支え、守ることに尽力し、あなたが感じるままのあなたを受け入れるコミュニティがここにあります。

皆さん、可視化のために立ちあがってください。存在を訴えてください。愛とプライドというLGBTQのイメージで世界を圧倒させましょう。私達が目撃し、愛し、ありのままのあなたを認めるだけでなく、あなたのプライドは他の人も自分自身に素直になれる勇気をくれるものですから。私が約束します。一緒にもっと多くの仲間をこのコミュニティに歓迎しましょう。」

(Vito Russo Award受賞スピーチ抜粋。全体はこちら

Samira Wiley sends powerful message of support to LGBTQ youth | 29th Annual GLAAD Media Awards - YouTube 

RAICES基金に寄付して、Wynonna Earp ファンアートが当たるかも企画 by Earper artists

Earperでいることは、つまりBe Kind, be inclusive(人にやさしくあろう、包括的でいよう)ということなわけですが、Wynonna Earpファンダムは番組のシーズンごとの存続運動を超えてファン同士でサポートし合ったりしているので、驚かされることがよくあります。

Nedley's Office(ニコールの上司、ネドリーのファンアカウント)によると、今回、米現政権により引き離された移民親子を助けるための基金RAICES Family Reunification and Bond Fundに寄付した人の中から、ワイノナ・アープファンによるファンアートを抽選でプレゼントするとのこと。$10(またはそれ以上、選択可能)を寄付するごとに、エントリーできるそうです。現在10名以上のEarper Artist(23点の作品)が参加中。作品はこれから増えるそう。

エントリー方法は、寄付完了のメールレシートを転送するか、完了時のスクリーンショットをメールするだけ(To: nedleysoffice@gmail.com)。7/15に抽選、当選者には19日までに通知するそうです。詳細はこちらのツイートと画像をご覧ください。

 

抽選への参加に関わらず、寄付自体はクレジットカードがあれば氏名・住所などを入力して誰でもできます。1分もかかりません。

Earperのみなさん、応募してみては。

 

(c)Syfy (c)WynonnaEarpPod